今回はM&Aの防衛策について、コーヒーブレイク。敵対的な買収(敵対的株式公開買付け、TOB)からの予防策、対抗策を整理してみたいと思います。
■ポイズンビル 毒薬という意味のなんとも恐いネーミング。これは、既存株主に安く株を購入できる新株予約権を予め渡しておき、敵対的買収が行われた際に新株を発行する防衛策。こうすことにより敵対的買収者の持株比率を下げ、より多くの買収資金が必要なことを認識させて買収意欲を失わせる手法です。
■クラウンジュエル 王冠の宝石の意味で魅力的に感じますが、実は宝石を取り除いて価値を下げる手法です。具体的には、買収される前に事業や資産を売却して魅力を無くし、買収者の意欲を削ぐ手法です。事業・資産の売却には既存株主の同意が必要ですが、、。
■ゴールデンパラシュート 金色のパラシュートの意味。M&A後に辞めさせられる経営者は多いですが、その経営者の退職金を予め高額に決めておいて会社資産を圧縮し、買収者の意欲を削ぐ手法。いざという時はパラシュートで脱出するイメージですね。
■ホワイトナイト 新聞・メディアでもよく見聞きするこの白馬の騎士。敵対的買収を仕掛けられた時、他の友好的な第三者に買収してもらう手法です。白馬の騎士、アンソニー(古いか)のイメージでしょうか。
上記以外にも種々ある買収予防策、対抗策。意味を知るとなかなか・・のものですね。事業承継のためにも予防・対抗策は整理しておきたいですね。
最後までお読み頂きありがとうございました。ではでは。