最近、ドリフターズのカトチャンこと加藤茶さんがテレビCMでエンディングノートについて宣伝していますね。このエンディングノートと遺言書の違い、ご存じですか?遺言書とエンディングノート、実は別ものなんです。答えは×。以下簡単に整理しますと、、
■遺言書:民法で定められた法律行為で、被相続人の死亡後、相続財産の帰属について親族間の紛争を回避することができる重要なもの。残された法定相続人全員の同意を必要としない(=遺産分割協議より優先される)のでスムーズな相続や被相続人の想いの実行を可能にし、時間や相続関連費用を圧縮する効果もある。自筆・公正・秘密証書遺言等がある。
■エンディングノート:被相続人の想いを残された家族や親族に伝えるもの。法的効力はないものの、親の想いを子供達に伝えることができ、なぜこのような遺産分割となったのか?を説明できるツール。親の想いを伝えることにより、子供達が権利を主張する・争うことを防ぐ効果がある。付言事項とも言う。
遺言書には遺産分割方法や相続分・後見人指定等の事項を記載します。エンディングノートには「想い」やそれに至る経緯、愛情は同じだが遺産分割割合が異なってしまった理由等ストーリーを記載します、人生最後の想いを込めた日記のようなもの。
75歳以上で遺言書を準備している人は、日本人8%、イギリス人80%とのこと。子供のいない夫婦、相続人に認知症・未成年・異母兄弟がいる、大部分の財産が不動産の方は争族リスクが高いと言われています。この機会に遺言書やエンディングノートを準備してみてはいかがでしょうか?遺言書作成自体は5,000円~10,000円ででき、その遺言書保管は3,900円で法務局が預かってくれます。
最後までお読み頂きありがとうございました。ではでは。