相続診断協会によると、平成27年の法改正により、相続税対象者は4%から8~10%へ倍増したそう。

基礎控除が5000万→3000万円、一人当たり控除枠が1000万→600万円に引下げられた影響ですね。

また、相続資産5000万円以下の方による紛争の割合は70%超とのこと。

争族はお金もちだけの問題と思っていたら、実際は違うよう。

□答え:×

ではなぜもめるのか?リサーチしてみました。

主な原因は以下の4つ。

①相続財産は法定相続分通りに分けられない。

→法定割合は妻1/2、子1/2。しかし家や土地、経営する自社株はきれいに分割できない。

②法定相続と家督相続の意識ギャップ

→長男が家を継ぐ、的な考え方があり、法定相続割合と相違する。

③相続の専門家が近くにいない

→いざ相続が発生して揉めれば税理士や弁護士に相談するが、その前に相談する人がいない。誰に相談していいかわからない。

④今は困っていない。

→葬儀屋さんと同じように、困るまでは積極的に手を打とうとしない。

言われてみればその通りですね。

ではもめないためにはどうすればいいか?

■遺言書の作成

→家族・親族の役割に対応した遺産分割方法を残す。もめないようにその理由も残す。法的効力あり。

■エンディングノートの作成

→法的効力はありませんが、家族への想いや歩んで来た人生を自由に書きます。遺言書だけではわからない想いを伝えることにより背景まで理解でき、争族を防ぐ効果があります。葬儀のやり方も書けます。

■法定相続不足分を感情で補う

→相続財産は法定相続分通りに分けられないが、愛情は同じであること、を相続人へしっかりと伝える。

■代償相続の準備をする(生命保険等でお金の準備をする)

できれば考えたくない相続問題。でも、「急ぎではないけど重要な事項」と言えますね。納税対策はお金持ちだけの問題かもしれませんが、分割対策は必要です。相続人全員の合意がないと遺産分割は進みません(相続税納付・不動産登記・銀行口座解約も当然できません)。  兄弟姉妹・親族関係は常に良好にしておく必要がありますね、今からでも・・。

最後までお読み頂きありがとうございました。

ではでは。